
これまでの極上おろし金 箱-hako-づくりの道のり
明治40年にやすり製造業として創業。私は4代目です。当時やすり作りは燕の主要産業でした。2代目が機械化による大量生産を始め、3代目の父はさらに特殊なやすり作りを受注。そのひとつがおろし金です。おろし金は江戸時代から伝わる道具で今も板前さんは昔ながらの銅のおろし金で大根をおろします。この大根おろしの味を家庭でも作れるようにと考えたのが「極上おろし金 箱-hako-」の原点です。技術を形にするのに25年かかりました。

極上おろし金-hako-のこだわり
おろし金の命は刃。本目立てという技法で鏨(たがね)という先端が尖った固い金属で一目ずつ鉄板におろし刃を作ります。刃の向きや配列が重要で通常のおろし金の目立ては2方向ですが4方向の刃にすることで滑りを軽減し、鋭い切れ味に。これをステンレスで量産する機械の開発が大変でした。おろしやすいように傾斜を付けた容器に水切りザル、蓋とすべり止めを兼ねる敷板も地元のものづくりのプロの技術を結集した最高傑作です。

手に取ってくれた人へのメッセージ
力を入れずに大根おろしが作れます。キメ細かく、ふわっとした食感でありながらつぶれていないのでとてもおいしいです。江戸時代から続く、日本料理に欠かせないおろしの食文化と道具を世界に広げたいとの思いで手軽におろしを楽しめる、カラフルな「irogami」シリーズも製作しました。また、極上おろし金シリーズの生姜と山葵は食卓に馴染むように美しいデザインも特徴。機能的で美しい道具が食卓のおいしい時間を作ります。

株式会社ツボエ
代表取締役社長 笠原伸司さん